病院経営悪化 消費税増税と診療報酬による補てん不十分が

「病人から消費税をとるべきでない」そういう人間として当然と思われる倫理観により、患者には消費税がかからない。しかし、患者を助ける病院は仕入れに消費税がかかってきます。病院が払ったその消費税分は、診療報酬により補てんされる。そういう制度になっているそうです。

この制度の中で、今、病院経営悪化が進んでいるとのこと。

厚生労働省は9月26日、医療機関が仕入れにかかる消費税をすべて負担せざるをえない問題をめぐって、2014年度の消費税増税(5%→8%)に対応した診療報酬による補てんが、実際は不足していたと中央社会保険医療協議会に報告しました。補てんが不十分だったことで、医療機関の経営難に追い打ちをかけていた実態が浮き彫りになりました。

医療機関は医薬品や医療機器を仕入れる際に支払った消費税が非課税とされており、患者に転嫁できません。そのため、2014年度の消費税増税の際には医療サービスの公定価格である診療報酬を増税分だけ上乗せして、2015年に発表した調査結果で医療機関の負担増は「おおむね補てんされた」としていました。

しかし、今年になって2015年の調査に集計ミスがあると判明。再調査した結果、病院全体で1施設あたり当初102.4%としていた補てん率は実際、82.9%で、年399万円足りなかったと報告しました。高度先進医療を担う特定機能病院は61.4%(訂正前は98.1%)で年9,136万円も不足しており、こども病院は71.1%(同95.4%)で年2,860万円の不足でした。

厚生労働省の保険局長は「深くおわびしたい」として再発防止を述べましたが、医療団体からはこの間、大増税の中止とともに、公的医療に消費税の「ゼロ税率」を適用し、負担を解消するよう求める声が出ています

消費税増税分は診療報酬で補てんされるから、患者も病院も負担しないという。

そもそも、診療報酬の財源とは?

保険料(事業主、被保険者)、公費(国庫、地方)、医療機関窓口で支払われる患者負担です。保険料も公費も、患者を含む国民全体で負担しているものです。そこから消費税増税分を補てんしている、支払っているんです。

消費税0%にならない限り、医療費で消費税を国民に負担させるからくりがある。目の前で直接負担しないだけで、結局、消費税増税分を負担させられる。国民をだましていると思のですが。

消費税増税が、健康保険料が増え続けている一因とも言えるのではないでしょうか。