世界124カ国の労働時間法制(ILO報告にみる)③

労働時間規制にとって重要なのが「勤務間インターバル制度」です。これは、勤務から次の勤務までの間に連続する休息時間を設けるという制度です。

「勤務間インターバル制度」は、1日単位の労働時間の上限規制につながる、きわめて強力な労働時間規制措置です。EU(欧州連合)は、連続11時間という具体的時間を法制化しています。

この制度は、ILO(国際労働機関)報告書によると、「途上国」を含め46カ国に広く普及しています。11時間の休息時間を実施している国が25カ国、12時間の休息時間を実施している国が21カ国、合計46カ国で実施されています。

わが国の「働き方改革」一括法は、「勤務間インターバル制度」を努力義務にとどめるとともに、具体的な休息時間を明記していません。その理由として、政府は、わが国においてはこの制度が普及していないからだと主張しています。

しかし、この議論は逆立ちしています。普及していないからこそ法的に義務付けることによって普及をはかることができるのです。ここに世界の流れがあります。

勤務間インターバル規制実施国