南スーダンは? 自衛隊は?

先日、【国境なき医師団】からの手紙を読んでいたら、南スーダンの状況が書かれていたので、その部分を紹介します。

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【緊急】南スーダン 拡大する暴力、届かない医療援助

南スーダンでは、過去3年にわたり国内各地で続く戦闘により、現在、国内だけで約160万人、ウガンダやエチオピア、スーダンなど周辺国には、100万人近い人々が難民・避難民として身を寄せています。

さらに、追い打ちをかけるように今年7月、首都ジュバで戦闘が再燃。

治安の急速な悪化により、他の人道援助団体が活動の縮小や撤退を決めたため、南スーダンの人々に届く援助は非常に限られたものとなっています。

私は、国境なき医師団の南スーダンでの活動に参加しました。南スーダンは、スーダンからの独立を果たす前からの内戦で、医療を含め国としての機能が壊滅状態にあります。食べ物や安全な水さえ十分ではなく、衛生状態は大変悪く、病気やけがをしても治療を受けることができません。

南スーダンでは、今も武力衝突が各地で続いているため、銃弾や爆撃で傷ついた子どもたちが大勢います。 (以上、手紙から紹介)

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「【戦争】を【事変】と呼んだ時代を思い起させる」「戦闘ではなく衝突」「ジュバは比較的落ち着いている」実態とかけ離れた説明を繰り返し、「駆けつけ警護」などの新任務を付与した安倍政権。

南スーダンでは7月に内戦が再燃。ジュバでの大規模武力紛争では、キール大統領派が戦車や攻撃ヘリまで動員しました。8月にも攻撃ヘリを使い、マシャール前副大統領派を追って隣国のコンゴ民主共和国領内まで侵入。これが「戦闘」でなければ何なのか。

安倍政権は今回、自衛隊の活動域をジュバとその周辺としました。ジュバではマシャール派が一掃されたため、自衛隊が向き合うのはキール派政府軍になります。問題は、この政府軍です。最新の国連専門家委員会の報告書(11/15付)によると、政府軍の最高幹部自身が国連を「悪者扱いしている」。PKO(国連平和維持活動)部隊の活動妨害といった地位協定違反が9月だけでも19件、そのほとんどが政府軍の命令によるものだったといいます。

こういう危険なところへ、自衛隊は「駆けつけ警護」などの新任務で派遣されたのです。(11/15の閣議決定を受け、11/18に稲田防衛相が命令しました)